ロマン派を代表する音楽家、フレデリック・フランソワ・ショパン。
彼は1810年にポーランドのジェラゾヴァ・ヴォラ村で音楽の才能に恵まれた家族の元に生まれ、幼少期から音楽に親しんできました。
なんと7才にして最初の作品となる『ポロネーズ ト長調』を作曲し、公開演奏を行うなど、ショパンの才能は幼少期から開花し、人々に知られる所となっています。
ですが、ショパンの生涯は39年と大変短いものでした。
今回の記事は、才能あふれるショパンが39年の短い生涯に残したものについても解説していくよ！
彼の音楽のどんな魅力に人々は惹かれ、後世へ継がれてきたのか気になるニャン♪
ショパンの生涯：生い立ちや結婚・子孫
フレデリック・フランソワ・ショパン wiki
ショパンの父親・二コラは音楽家で、母親のユスティナはピアニストという音楽家の両親の元に生まれたショパンは、チェコ人指導者のシヴヌィからピアノの手ほどきを受けますが、あっという間にシヴヌィの力量を超えてしまう天才的な筋の持ち主でした。
青年期になったショパンはワルシャワ音楽院で最優秀成績を納め卒業し、1830年には正式に音楽家としてのデビューを飾っています。
ですが、当時のポーランドは国内が混乱し、音楽の才能を生かせる環境ではなかった為、人々からの勧めを受け祖国を離れパリへと向かいました。
パリでは多くの音楽家や芸術家との出会いがあり、1832年には大成功をおさめ更に名声を高め一流の音楽家として認められるまでとなりました。
ですが、徐々に体調に異変が現れ結核を患い、結果的にショパンの生涯は39年という短いものでした。
ショパンに妻はなく、彼の天才的な音楽の才能を受け継ぐ子孫は居ません。
ですが、彼の生涯に最も影響を与えた女性として、ジョルジュ・サンドの名があがっています。
ジョルジュ・サンド(本名オーロール・デュパン）は、ショパンより6歳年上で2人の子供を持つ既婚女性で、2人は1836年に出会い、恋愛関係になったと言われています。
ショパンは彼女の自由奔放な生き方や文学的才能に惹かれ、また彼女もショパンの音楽家としての才能に惚れこみ、病弱だったショパンを献身的に支え大きな影響を与える存在となりましたが、10年で破局を迎えたそうです。
ショパンの作風：後世に継がれる魅力
ショパンのピアノ wiki
ショパンが後世に名を遺す程有名になったのは、彼の作風にあります。
彼の作品は独創的な旋律・美しい和声・そして繊細なピアノ技巧によって特徴づけられていて、感情的かつ情熱的であると同時に優雅で美しいものでもあります。
そんな彼の作品は人の心に訴えかける曲が多いことから『ピアノの詩人』との異名を持つ程です。
また、ピアノの音響を完璧に計算して曲を書いたと思われ、「ショパンの曲は他の作曲家の曲よりもピアノがよく鳴る。」「 ピアノ全体を豊かに響かせる音楽になっている。」との声も聞かれます。
礼儀正しく穏やかな性格だった彼の、秘められた感受性が曲に表れているようだね！
具体的にどんな心情が人々の心に浸透したのか知りたいニャン♪
ショパンの曲に秘められた愛国心
ショパン生家 wiki
祖国ポーランドを愛してやまなかったショパンが後ろ髪を引かれる思いで国を離れて以来、彼は二度と祖国に戻る事はありませんでした。
ですが、彼の多くのピアノ曲にその愛国心が伺えます。
例えば、「ポロネーズ」や「マズルカ」という曲は、ポーランドの民族的な音色やリズムを取り入れています。
また、ショパンは祖国ポーランドの状況にも敏感で、彼はロシア支配や農奴制に反対し、ポーランドの主主権復活を願っていました。
そのため、彼の作品には政治的なメッセージも含まれていたと言います。
そんな彼の亡骸はパリの墓地に埋葬されましたが、その際祖国ポーランドの土を用いられました。
また、彼の遺言に従い、葬儀の前に取り出された彼の心臓は姉のルドヴィカによって祖国に持ち帰られ、クラコフスキ区の聖十字架教会に収められ、ショパンの心は今も祖国ポ－ランドと共にあるようです。
まとめ
フレデリック・フランソワ・ショパンは、ロマン派を代表する音楽家として知られています。
1810年にポーランドのジェラゾヴァ・ヴォラ村に音楽家の父とピアニストの母の元に生まれ、幼い頃から音楽に親しんで育ちました。
類まれな天才的才能の開花は早く、若干7歳にして公開演奏を行っています。
青年期には祖国を離れパリに移り、正式に音楽家としての名声をあげるも、当時不治の病とされた結核に侵され39年という短い生涯の幕を閉じました。
ショパンに子孫はありませんが、独創的な旋律・美しい和声・そして繊細なピアノ技巧を特徴とし『ピアノの詩人』と言われた彼の作品は、時代を超え現在も世界で愛されています。
ショパンの繊細かつ巧みな技が奏でる音楽の背景にある心情が、人々の心に浸透していたんだね！
さすが「ピアノの詩人」だニャン♪
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